日本の着物の種類と格付け

もうすぐ3月ですね、春になると卒業入学のシーズンです。謝恩会や卒業式では着物を着られる方が多いと思います。意外と知らない着物の種類と格について簡単にまとめてみました。

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着物にも格付けがある

正装と言ってもいくつかのランクがあります。格の高いものから順を追って説明してみたいと思います。今回は女性の和装みの説明ですが参考にしてみてください。日本の文化は奥が深く頑張って調べたのですが、間違えていたらすみません。

正礼装(第一礼装)

白無垢・打掛・留袖・色留袖・振袖・喪服
正礼装とは特別な時や公的な儀式などに着るものです。未婚女性の正礼装は花嫁衣装(白無垢・打掛)や大振袖中振袖です。結婚式は独身最後の晴れ姿ということです。既婚女性の正礼装は黒留袖です。裾のほうにだけ模様をつけた黒留袖でも五ヶ所に紋を染め抜いてある五つ紋付きは、既婚女性の最高の礼服とされています。紋付には五つ、三つ、一つとあり、五つ紋付きは背中心、両胸、両袖の外の5つで、三つ紋は背中心、両袖外。一つ紋付は背中心の一箇所です。色留袖は黒留袖と同格で、未婚女性も着る事が出来る祝儀用の第一礼装です。黒留袖同様色付の格調の高い裾模様と五つ紋付が正式スタイルですが、略式の三つ紋付や一つ紋付で準礼装にも装うことが出来て用途の範囲が広いのが特徴です。不祝儀の正装は既婚・未婚を問わず、黒無地の染め抜き五つ紋の喪服です。帯関係と草履、バックなどは黒色、その他の小物は白色を用います。

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準礼装(略礼装着)

準礼装には訪問着・色無地・小紋があります。礼装着に次ぐ格式です。華やかさもあって入学式や結婚式の披露宴・初釜等に用います。訪問着の特徴として、留袖が裾の模様に対して、訪問着は上半身や袖にも模様が施されていて、華やかさが伺われます。一つ紋をつければ未婚女性の正装に用いることも可能です。訪問着と間違え易い付け下げはおしゃれ着扱いとなり、一つ紋で訪問着と同格扱いされるものもあります。小紋は着物全体に同じ模様が繰り返されていて、結婚式や披露宴などでは格式が下なのでふさわしくは無く、一つ紋付をつければ略礼装扱いとなります。色無地も一色で染められた柄の無い着物ですが、訪問着の次に格付けされます。三つ紋、一つ紋、縫い紋の一つ紋があるのですが、染め抜きの三つ紋をつけると訪問着より格上となります。もんなしの場合は礼装にはならず、略礼装となるので用途が若干限られます。祝儀用と不祝儀用に分けられ、明るい華やかなものは祝儀用。暗く沈んだ色は不祝儀用に用い、花嫁の白無垢、黒無地の喪服、還暦の紅衣装も色無地に属します。

外出着

付け下げ・小紋・色無地・紬などは、外出用として格式をやや持たせて装うものと、個性に合わせて趣味的に装うものとがあります。お茶会、パーティーなど礼装着より少しだけ華やかさがあります。格付けが「おしゃれ着」扱いの付け下げは使用用途が広く街着としては紬や小紋などと同様、外出着として楽しめます。最も気軽に着る事が出来る浴衣や絽や紗も季節感のある外出着として借用することが出来るでしょう。しかし浴衣は最近では外出やお祭りなどで着用して外出しておりますが、一昔前では家庭着として湯上りに着る単衣(ひとえ)の着物でした。今の時代では気軽な着物として楽しむことが出来ます。

世界に誇る日本の伝統文化ですが、女性の着物にも格式や用途に合わせて沢山の深い意味のある着物。今回の記事を作成するに当たり、日本の文化とは素晴らしいと感じました。そしてそれぞれのもつ意味をしっかりと理解して、和装をしっかりと勉強していきたいと感じました。

尚、若干の間違え等ありましたら、ご了承願います。

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