髪の知識を深くまで知っている方は、私なんかより多く存在します。実際に毛髪科学に関する草分け的な存在の方はものすごい知識をお持ちです。しかし私たち美容師は現場での勘とでもいいましょうか、神がかりとでも言いましょうか?妙な能力を持っていることがあります。それらの感を頼りに知識の有る方たちから勉強して神がかりな勘が正しいのか裏付けを取っていくのです。そんな中の一つでシャンプーの都市伝説!!シリコンに関しての出来事です。
髪に関するデマに惑わされるな
美容師として当然、髪に関する記事や本、そして会話には大変興味あります。髪だけではなくお肌や爪、美容に関する事には概ね興味があるのが美容師でしょう。先日あるメーカーの方とお話しする機会がありまして、まだお若い方なのでしょうが、とんでもなく目をむくような内容の話でした。「髪の呼吸を妨げないようにノンシリコンシャンプーがいいでしょ!」とおっしゃったのです。
髪の呼吸・・・・・・若干驚きましたが、もっと面白いことを話してくれると思い、「はい、はい」とお話を聞いていました。そしてそのシャンプーにはしっかりとシリコンが入っていました。シリコンという代表的な成分に「ジメチコン」は既に有名ですが、それ以外の成分が含まれていることを彼は知らなかったのでしょうか?シリコンのような化学成分は若干改造するだけで名前を変えて我々の知らないうちに登場します。しかもメーカの若い営業マンがその程度の知識で私たち美容師に間違った知識を与えていることに驚きました。おそらく知識の無い美容師もいけないと思いますが、間違ったメーカーよりの都合で堂々と間違った事を教えてくれるメーカーにも驚きました。
一方的に悪く言われるシリコン
世間ではシリコンは髪やお肌の敵のように言われていますが、実際にそうなのでしょうか?私たちビィーズのメンバーはそのようには考えていません。現実問題、シリコンではなくシリコーンが正解なのですが、もしもパーマやカラーで必要以上にダメージがきついような場合、シリコン(ここではあえてシリコンと表現します。)入りのシャンプーの方が手触り感はスムーズなので、無理矢理ノンシリコンシャンプーを使い、絡まって余計に傷めてはノンシリコンシャンプーを使っている意味がありません。シリコン入りのシャンプーで絡みを少なくして髪をいたわるほうがいいとも考えられます。元々シリコンと言われているものは体に悪いものなのでしょうか?答えは現段階では「NO!」です。知識のある方にお聞きしましたが、学術的論文でシリコンが体に悪影響を及ぼす報告は見当たらないそうです。もしもシリコンが体に悪影響を及ぼすのであれば、コンタクトレンズや整形などでシリコンを入れることは国が絶対に許すはずがありません。
何が悪いのか?
では実際に何が悪いのでしょうか?私たちビィーズのメンバーはシャンプーの元となる汚れを落とす基材が原因であると思っています。市販の安いシャンプーは当然大量に生産して安い方が企業も儲かります。当然石油系成分で作る方が安く作ることが出来ます。当然お肌に直接付くものなので、石油系で作られたシャンプーでは家庭用お掃除クリーナーや台所洗剤とほぼ同じ作り方なので不安です。髪のきしみや傷みは激しさを増すことでしょう。手触りも当然悪くなるのでシリコンが必要となります。
シャンプーが大切なのです
シャンプーが何から作られているのか?そこが大切なのです。シャンプーの泡を立てて、汚れを取る成分で髪のコンディションは劇的に変わります。そして傷みが高いより低い方がいいに決まっています。洗いあがりもトリートメントやリンス無でも手触りが良くお肌にも安心なのです。髪はシャンプーが傷めていると言っても過言で無いくらい重要な事なのです。安全なシャンプーに出会うとご家庭でのトリートメントや美容室でのトリートメントが必要で無くなると言っても良い位に重要なことなのです。
私たちが言いたいことは、決してシリコンが悪者ではないのです。シリコンに頼らない髪のコンディションを保ちたい。それが本音なのです。そして一方的に悪く言われているシリコンのように間違った知識に騙されずに、正しい知識で判断できればいいですね。